SSブログ

年20ミリSvは安全なのか…!? [科学]

―――
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110428/219677/?P=3
『長期微量被曝はどれくらい危険か』
2011年5月2日(月)

〔国際放射線防護委員会の見積もりの式〕

 低線量被曝について、国際放射線防護委員会(ICRP)の見積もりの式をご紹介しておきましょう。

癌死亡推定人数 = 0.05×総被曝線量×被曝人数

 例えば、毎時10マイクロシーベルトでこれからの1年間、人口10万人の都市が被曝し続けるなら、
0.05×0.00001×24(時間)×365(日)×100000(人)
=438(人)
 10万人当たり438人、つまり0.44%弱の人が、この被曝に起因する癌で亡くなる可能性がある、という見積もりです

 あるいは、毎時0.1マイクロシーベルトで1年間、人口1000万人の年が被曝したとすれば、
0.05×0.0000001×24(時間)×365(日)×10000000(人)
=438(人)
 1000万人あたり438人、つまり0.004%程度の人が、この被曝に起因する癌で亡くなる、やはり可能性がある、という以上のことを、この式は言っていません。

【参考リンク】
『間違った情報なら、ない方がマシだ!』
『「プルトニウム測定器」のお粗末はもう勘弁』
『これからの「放射能」の話をしよう』
『「放射能」でなく「放射線」の正体を知ろう』
『食べるベクレル、浴びるシーベルト』
『なぜ原子炉の冷却に長い時間がかかるのか』
―――

 癌死亡推定人数 = 0.05×総被曝線量×被曝人数

 この数式が正しいとすると、20ミリSvは0.02Svなので、
0.05×0.02=0.001 となります

 これは、成人が20ミリSvの放射線に被曝した場合、癌になる確率は千分の一だということを意味します。

 胎児や乳幼児、子どもなどは成人よりも三倍は放射線に対する感度が高いという学説があるそうです。

 よって、胎児や乳幼児、子どもが年20ミリSvの放射線に被曝した場合は、千分の三の発癌率だと考えてよいと思います。

 成人ならば、年20ミリSvの被曝によって、千人に一人が癌になる計算です。

 子どもの場合は、年20ミリSvの被曝によって、千人に三人が癌になる計算です。

 この計算をみて、安全だと判断するのか、あるいは危険だと判断するのか、それは政府でもなければ、学者でもなくて、あなた自身の頭で考えるべきだと、私は思います。

 ただし、放射線は目に見えません。年間に何Svの被曝をしているのかを正確に知る方法があるのかも問題ですし・・・

 今の、政府のいうことを真に受けていたら、自分と子供や孫の安全は守れないのが、悲しいけれど現実のようです。。。

(by 心如)
 


nice!(20)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 20

コメント 4

BERSERKHAWKWIND

こんにちは。
いつも示唆に富む内容、ありがとうございます。

私も311の前からも、その後もですが、寿命と疾病の関係で、どこまでの防御ならOKとするのか、その線引きについて、個人的に色々悩んできたものです。この問題には完全な正解はないでしょうね。

ただ、今の私の結論で、おそらく今後も大きく変わる事はない事としては、「ガン発症の最大のリスク要因は長寿化自体にある」です。何故なら、どんな生物でも極小ながら常に一定の割合で遺伝子複製エラーを起こした細胞は存在しますが、その割合が大きくなった状態、つまりガンとなって顕在化するのは、暴走した細胞群を抑制する免疫系の低下に根本的な原因があるからです。それはつまるところ、老化です。

結果として、自然から受ける以外の被曝が恐らくこれまで最低限だったとしても、長寿化の反面で、ガンは2人に1人が罹患して、3人に1人が亡くなる、という状況に既になっていました。

ですから、すでにそこまで大きくなった50%が、そこで仮に1~2%程度前後しようと、大きな差はないでしょう、という考え方です。長生きしたら、ガンか血管イベントに多数がかかるのは仕方ないのですから。仮に100mSv/年になっても、被曝がガンの主要な原因となる事はありえません。それでもガンがいやなら、昔みたいに、胃腸炎や結核などの感染症で、40~50歳位で早く死にたいですか?、という話ですね。

被曝20mSv/年ならもっと少なくて、大人で50%→50.1%位でしょうか。この程度の差で、マクロ=人類全体で考えた場合、はたして意味があるのでしょうか?

一方、子供、妊娠可能か予定の女性(同様にパートナーの男性)に同様の被曝をさせるのは、被曝に対する感度と累積年数の問題から、避けるべきだ、と考えています。

例の小学校の校庭で年間20mSv云々・・・、という発想は論外だと思います。あの人達の立場から言ってるだけなんでしょうね。

以下は期待寿命や死亡原因についての参考データです。二次情報ですが、特に大きく間違っているものではなく信頼できると考えています。

@1950年以降の先進主要国における期待寿命の推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1610.html

@1899年以降の日本での主要死因別死亡率(対10万人)の長期推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2080.html
by BERSERKHAWKWIND (2011-05-05 10:24) 

大将

正直言わせてもらって
意味のわからない情報は本当に必要ない!ですね
レントゲンの放射線がどうとか言われても
レントゲンなんかほんの数秒
継続的に見えない状態の放射能が漂っている状況とはまるっきり違うはず
実際はどれくらい危険でどうなのかを
ハッキリわかるように説明して欲しいですね
by 大将 (2011-05-05 12:46) 

心如

BERSERKHAWKWINDさん コメントを頂きありがとうございます
 40歳とか50歳の男性が100ミリSvくらいの被曝をしても、癌の発症率が、50%から50.5%になるくらいの程度の影響ですから、大した違いはないといえるのかもしれません。
 でも、10歳以下の子供が100ミリSvの被曝をすれば、小児癌や白血病になるリスクが、千人に十五人になると思いますが、これは決して安全とは言えないレベルだろうと考えます。文部科学省や政府の基準は、どう考えてもおかしいと言わざるを得ません。
by 心如 (2011-05-05 19:18) 

心如

大将さん コメントを頂きありがとうございます
 問題なのは、国民がパニックになるといけないとか言いながら、自分たちの保身のために事実を隠すようなことがまかり通っていることだと思います。
 いざという時に責任をとれないような政権なんて、なんの意味があるのかと言いたいです。
by 心如 (2011-05-05 19:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。