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詐欺の手口って。、、 [雑感]

――――――
 イワンが隣家のアブラハムを訪ねて来て頼みごとをする。
「なあ、一ルーブル貸してくれないかなあ。必ず二倍にして返すから」
「ダメダメ。どうせ貸したが最後、酒に化けるんだから。返ってくる当てもない金を貸すほどこちとらおめでたくないよ」
「そこを何とかしてくれないかなあ。この斧、担保にするから。なあ頼むよ」
「そう来なくっちゃ」
 アブラハムは素早くイワンの手から斧を受け取り、一ルーブル紙幣を手渡すと提案した。
「ねえ、いっぺんにニルーブルも返すの、大変だよ。無理しないほうがいいんじゃないかな。今のうちに一ルーブル返しといたら? 残りの一ルーブルは後でいいから」
 そう言われるとイワンも後々苦しくなるのはいやだなあと思えてきて一ルーブルを返す。
「ありがとう。恩に着るよ」
 なんてアブラハムに心から感謝しながら帰宅する道すがらイワンは考え込む。借りたはずの一ルーブルは手元にないし、斧は手放しちまったし、あと一ルーブル返さなくてはならなくなった。でもどう考えても間違っちゃいないんだよなあ。
――――――
 小咄のネタって、詐欺の手口にソックリなんだそうです。
・・・
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