事実をきちんと伝え、憶測を挟まないのがよいと思う

──────────────────────────────
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120520-OYT1T00225.htm
青酸カリの８５０倍超…猛毒タコ北上？確認次々

　強力な神経毒テトロドトキシンを持つヒョウモンダコが４月上旬、熊本県天草市有明町の海岸で見つかった。

　かまれると死に至る場合もある危険生物。県水産研究センター（上天草市）への持ち込みは２例目だが、天草地方では近年、網にかかったとの情報が相次いでおり、県は漁や海水浴時の注意を呼びかけている。

　ヒョウモンダコは体長約１０センチほど。テトロドトキシンは唾液に含まれ、動脈などをかまれると、脳へ回り、めまいや呼吸困難を引き起こす。青酸カリの８５０～１０００倍の強さがあり、成人の場合、２ミリ・グラム前後が致死量。実際、オーストラリアで死亡例がある。

　県水産研究センターによると、今回見つかった場所は上津浦こうつうら地区の海岸。４月９日、磯遊びをしていた周辺住民が見つけ、同１１日に死んだ状態でセンターに届けた。体長９・２センチ、８・７グラムの成体だった。

　天草地方では１０年ほど前から、「漁の網にかかった」といった話が出ていた。２０１０年４月には芦北町のタコつぼ漁師が捕獲し、センターに持ち込んだ。これが県内最初の確認例になった。本来は沖縄など南方の生物だが、２００９年から１０年にかけて福岡、長崎など九州北部で相次いで目撃されている。（井手祥雄）

ヒョウモンダコ＝熊本県提供

　◆ヒョウモンダコ＝マダコ科ヒョウモンダコ属。インドネシア、沖縄など西太平洋の熱帯・亜熱帯海域の岩礁や、砂と小石が混じる浅瀬に生息する。普段の体の色は岩場など周辺と同化させている。棒などで刺激を与えると、全体的に黄色になり、青い輪状の模様も浮かび上がる。その模様がヒョウ柄に見えることから命名された。

（2012年5月20日12時11分  読売新聞）
──────────────────────────────

　ちょっと前まで、こういう記事を書くと、「地球温暖化の影響か？」というような憶測を挟むことが多かったのです。最近は、何でも温暖化と結びつける記事を書かなくなったのだとしたら、良いことだと私は思います。

　地球温暖化の主因は二酸化炭素ではありません。地球の気候変動に対する影響は太陽活動の方が大きいのです。

　新聞やテレビは、余計な憶測を挟まないで、事実をきちんと伝えるようにして欲しいと思います。

（by　心如）

タグ：生物 報道姿勢

コメント 4

確かにニュースを媒体するメディアは余計な言葉は必要ないですね
事実を事実のまま伝える事が大事だと私も思います
それにしても、北海道でも今までいなかった魚が海にいたり
環境は大きく変わってきています
主因はどこにあっても良いですが
それを個々人がどう考えるかと言う時代になっているのかなぁ
そんな風に感じます
by 大将 (2012-05-21 21:22) 

大将さん、コメントを頂きありがとうございます
　西暦1700年代から1800年代の初めくらいまで、太陽活動が弱くなり小氷期と呼ばれる時代があったのです。地球の平均気温が約２℃ほど低くなっていたそうです。１８００年代になってから、太陽活動が活発になって、小氷期から温暖な時期に移行したのです。そのせいで、１００年間で０．５～０．６℃くらいは温暖化しているとみるのが自然です。あとの０．１～０．２℃くらいは、人類が地表をアスファルトで固めたり、自動車を沢山走らせたり、原子力発電所から出る大量の温排水で海面温度が上昇したなどの影響があるのも事実だと思います。
　太陽活動だけですべてが説明できるとは言いませんが、二酸化炭素が主因だと言えば嘘になると思います。
by 心如 (2012-05-21 22:45) 

変わったことが起きると海底で何かが起こっているのかと心配です。
by taro-u (2012-05-22 21:06) 

taro-uさん、コメントを頂きありがとうございます
　日本近海の海水の温度が少しだけ上昇しているので、沖縄にいた蛸が九州まで北上して来たのだと思います。海水温の上昇がなぜ起きたのかは、いろんな原因があると思います。
by 心如 (2012-05-22 21:16)