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国の借金、返すのは誰…!? [社会]

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http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20111022-OYT8T00285.htm
国の借金1000兆円、財政危機の恐れ高まる

国の借金と民間金融資産.JPG

 個人資産残高に接近

 国債や借入金などを合計した「国の借金」が、2011年度末に1000兆円を突破する見通しとなった。

 東日本大震災の復興資金を借りる復興債の発行で、借金が一気に増えるためだ。金融市場で国債の売れ行きが鈍れば、金利の上昇で利払い費が膨らみ、欧州諸国のような財政危機に陥る恐れも出てくることになる。

 「国の借金」は、普通国債や、国がお金を短期で借りる政府短期証券、借入金などの合計だ。6月末の残高は943兆8096億円だった。財務省はこれまで、11年度末で995兆9231億円と踏んでいた。

 しかし、政府が震災の復興策などを盛り込んだ11年度第3次補正予算案で、復興債を11兆5500億円発行することになり、1000兆円の大台超えが避けられなくなった。

 国債などは国内の民間金融機関が、預金などの運用先として購入するものが大半を占める。

 今のところ、国債は順調に買われており、長期金利は1%前後の低水準で推移している。

 だが、少子高齢化や景気の伸び悩みを背景に、個人金融資産は減少が続く。日本銀行の資金循環統計によると、6月末時点の個人金融資産の残高は1138兆円で「国の借金」との差は約200兆円まで近づいた。政府内には「近い将来、国の借金が個人金融資産残高を上回る」(財務省幹部)との見方もある。

 そうなれば、政府は国債の販売先を海外の投資家に頼らざるを得なくなる。しかし、海外投資家は日本に安定して投資し続けるとは限らないため、国債の値動きが荒くなったり、値下がりして金利が上昇するリスクは高まる。

 11年度の一般会計当初予算ベースで、国は借金の利払いだけで年間9・9兆円も支払っている。1分ごとに2000万円近くが金利の支払いで消える計算であり、財政再建がますます待ったなしの情勢となっている。(戸塚光彦)

(2011年10月22日 読売新聞)
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 今年度末に、国の借金が1000兆円を超えるそうだ。特殊法人と地方を合わせれば、1200兆円を超えるのではないかと思います。

 民間の金融資産残高が1138兆円というのが正しいとしたら、民間の金融資産のすべてを、国と地方(日本政府と政府系特殊法人や地方自治体)が使い込んだことになります。

 この状態をおかしいと思わない日本人が多いのも事実なのです。

 「国の借金は国民の資産だ」なんて屁理屈をいう人も中にはいます。国の借金を返すのは政府であって、国民ではないと言うのです。

 政府に金がないから、借金しているのです。その借金を返済しようとすれば、国民から税金を集めるか、あるいは新たに国債を発行し、借金で借金を返済するしか方法はありません。

 国が持っている資産を売却すればよいという人もいますが、売却できるものはそんなに多くないと思います。売却できるものをすべて売り払っても、せいぜい400~500兆円でしょうか。そこで問題になるのは、民間の金融資産を国と地方がすべて使い込んでしまっているので、400~500兆円もの資金が民間には残っていないという事実です。それともまさか、外国に資産を売り飛ばせというのでしょうか。それでは、文字通りの売国奴と言わざるを得ませんが…

 無限に借金を増やしてよいのなら、どんどん国債を発行し、借金で借金を返し続ければよいのです。毎年の歳入不足も赤字国債を発行し続ければ、国民の嫌がる増税なんてしなくてよいのです。いま現在の日本は、この一番安易なやり方で財政を賄っているのです。こんなことがいつまでも続くはずがありません。

 財政を立て直すには、歳入(税金)を増やすか、歳出(予算)を減らすかの、二つしかないと思います。

 歳入(税金)を増やすことには国民が反対します。無理に増税すれば、次の選挙で大幅に議席を減らす可能性が高いので、役人が増税を望んでも、政治家は二の足を踏むのです。

 歳出(予算)を減らすことには役人が反対します。政府系の特殊法人に天下りし、たいした仕事もしてないのに法外な報酬を取っている先輩の機嫌を損ねますし、自分達の天下りポストも確保できなくなっては困るからです。さらに、補助金や助成金を当てにしている民間企業も、当てが外れて倒産する可能性がありますから、歳出削減には反対すると思います。

 結局、いま現在の日本は、他人の(将来の子どもや孫の世代が払う?)お金を当てにして、自分たちは豊かな暮らしを続けたいという、性根が腐った人間ばかりになってしまったようです。

 政治家が悪い… 役人が悪い… マスコミが悪い… 社会が悪い… etc. 他人のことを悪く言うのは簡単です。

 ご馳走は食べたいけれど、その代金を払うのは嫌だ。と、言っている我々国民が一番悪いという事実を誰も指摘しません。

 自分達が作った借金を、子どもや孫に押し付けて平気な顔をしているのです。

 子どもは親(オトナ)の背中を見て育ちます。

 こんな無責任なオトナを見ていて、子ども達がまともに育つのでしょうか?

 聡明な女性は、こんな国に子どもを産みたくないと考えるかもしれません。

 百年先の温暖化を心配して税金を浪費するくらいなら、財政の建て直しと景気の回復をどうするか、もっと真剣に考えたほうがよいのではないかと私は思います。

(by 心如)
 


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コメント 6

大将

国の借金を返すのは建前上はお役人なんでしょうが
そのお役人は自分のモノ(お金)は自分のモノで
やれたばこ税だの消費税だので賄おうとしているのが見え見え
やれ国民の健康が大事だとか余計なお世話!だし
復興の為とかいかにも言い訳にしかならないことしか言葉にしないです
by 大将 (2011-10-23 18:58) 

心如

大将さん、コメント 有り難うございます
 国の借金を作ったのは、主に役人と政治家だと思います。自民党時代の、利益誘導(国民買収)政治のつけが大半なのです。さらに、民主党のばら撒き買収政治が拍車をかけていますが…
 その借金を返すのは、国民や法人が納める税金です。どちらかというと、役人は税金を使う側であり、それを返すのは国民だというのが現実ではないかと思います。
by 心如 (2011-10-23 20:34) 

shira

 経済危機を救うための痛みを伴う改革(@小泉&竹中)時代に、それまで以上に国の借金が増えていたという事実は、小泉人気にあやかった中央メディアはあまり伝えませんでしたっけ。
 バブル景気のころ、「こんなバカ景気がいつまでも続くはずはない」とうすうす感じながらも、当座の安定と目の前の利益に目がくらんで、結局必要以上に痛い目にあったという企業個人はたくさんいました。原子力政策も似たようなもんです。今の日本も「まだ大丈夫じゃん」とか思っているうちにドカンといく可能性はあるでしょう。
by shira (2011-10-23 21:08) 

taro-u

大量の借金があるのにいまだに公務員の給与や国会議員の給与天下り先への補助金や仕事の発注をやめない。私に置き換えれば給料が下がっているのに相変わらず高級車を買ったりリッチな外食や旅行に行き、自宅の庭の手入れや増改築をしているようなもの、こんな簡単なことも分からない政治家なんてタダの悪党。要するに日本国の赤字は政治家と官僚が自分たちで作ってきたのだ。そんなやつらに漫然と仕事をやらせるわけにはいかない。。
by taro-u (2011-10-24 07:47) 

袋田の住職

単純に考えて、歳入の範囲内で歳出を考えるのが自然だと思うのですが・・・
by 袋田の住職 (2011-10-24 13:42) 

figaro

現時点で充分な給料がもらえない若者が多いのに、
その若者世代が産んだ子供たちが働く年齢になって
しっかり納税できる職に就けるか?っていうのもありますね。
「働きたくない」って言ってる若い人がいるのも残念ですけど・・・。
by figaro (2011-10-25 00:14) 

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