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死刑は残虐…!? [社会]

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http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111012-OYT1T00582.htm
「絞首刑は限りなく残虐」元最高検検事が証言

 大阪市此花区のパチンコ店放火殺人事件で殺人罪などに問われた高見素直被告(43)の裁判員裁判の第12回公判が12日、大阪地裁(和田真裁判長)であった。

 「死刑の違憲性」に関する審理が続き、元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授(76)が弁護側証人として出廷し、検事時代に死刑執行に立ち会った経験から「絞首刑は限りなく残虐な刑罰に近い」と述べた。元検事が非公開の死刑執行の実態を法廷で証言するのは異例で、死刑制度を巡る論議に影響を与える可能性もある。
 
 証言によると、土本氏が死刑執行に立ち会ったのは東京高検検事を務めていた時で、弁護側の尋問に対し、「ガタン、と(死刑囚を支える)踏み板が外れる音がした。正視にたえない。惨めで悲しい状況だった」と説明した。
 
 また、自身が捜査した元死刑囚と文通していたことを明かしたうえで、反省や後悔をつづった手紙を受け取って死刑に疑問を感じ、「当時の上司に『恩赦で執行を止められないか』と相談したが、(死刑を)求刑した検察がそうするのは筋が通らないと言われた」と証言した。

 死刑が憲法違反かどうかについては、〈1〉死刑囚の苦痛や身体の損傷の程度〈2〉一般人の感覚でむごたらしいか――を判断基準にして考えるべきだと述べた。
 
 今回の裁判で弁護側は、「絞首刑は残虐な刑罰を禁じる憲法に違反している」と主張。和田裁判長は、死刑の違憲性は裁判官だけで判断し、裁判員の参加は自由と決定しており、この日午前の審理には、裁判員6人中1人が欠席した。
 
(2011年10月12日13時03分  読売新聞)
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 元最高検検事で、筑波大名誉教授(76歳)が、
「絞首刑は限りなく残虐な刑罰に近い」
と、裁判で証言したそうだ。

 この方は、残虐ではない死刑があると、本気で思っているのだろうか?

 いい歳して、なにを莫迦なこと言っているのかと、思わざるを得ません。

 例え、薬を使うにしても、電気椅子を使うにしても、ガス室にしても、銃殺刑にしても、人の命を奪うのは、どんな方法であっても、殺されるほうにしたら残虐に決まっているのです。

 本人が死にたくないと願っている以上、無慈悲に生命を奪うのは残虐な行為でしかありません。

 それとも、パチンコ店にガソリンをまいて放火し、偶然居合わせたなんの罪もない人を殺した行為は残虐ではないとでも言うのでしょうか?

 被告の弁護士が、絞首刑は残虐だから憲法違反だと言うのは一つの理屈です。しかし、残虐に焼き殺された被害者やその遺族の感情を考えると、絞首刑が残虐でだめなら火炙りなら残虐ではないのかと問われかねないような気がします。


 残虐ではない死刑なんてありません。残虐ではない殺人がないのと同じです。

 他人の生命を残虐に奪った者に、死刑は残虐だと言う権利があるのだろうか。

 殺された者とその遺族に言わせたら、お前がそれを言うなと…


 また、死刑反対の人たちは、犯人を終身刑にし、死ぬまで刑務所に閉じ込めるのは残虐ではないと思っているのだろうか。

 冤罪の可能性があるから死刑は反対だという人は、冤罪で終身刑なら仕方がないとでも言うのだろうか。

 どんなに軽い刑罰であっても、冤罪だけは許せないと思わないのだろうか。


 所詮、人間は神様ではありません。

 人が人を裁くという行為自体に無理があるのかもしれませんが…

 加害者と被害者の、どちらにもならずに済むことを祈るばかりです。

(by 心如)
 


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大将

どんな言葉を並べても
所詮は他人ごと、対岸の火事なんですね
被害者の事、そして加害者の事
事件は不幸で、そこに人の命と言うものがあるという重み
自分に置き換える事ができない人はかわいそうとも思えます
by 大将 (2011-10-13 08:04) 

心如

大将さん、コメント 有り難うございます
 そうですね。他人事のほうがよいと思います。
 加害者になるのは嫌ですし、被害者になるのはもっと嫌です。殺人事件を身近に感じるなんて、そんな経験をしたいと考える人はあまりいないと思いますが…
by 心如 (2011-10-13 18:18) 

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