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新聞は広告媒体だ [社会]

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http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20110817-OYT1T00169.htm
『温暖化懐疑派、警鐘鳴らす学者に嫌がらせや脅し』

 【ワシントン=山田哲朗】米国やオーストラリアで、地球温暖化に警鐘を鳴らす著名な気象学者らが、温暖化に懐疑的な勢力から嫌がらせや脅しを受けている。

 危機感を強めた科学者団体が、個人攻撃を非難する声明を出し防戦する事態となっている。
 
 温暖化問題そのものを否定する勢力の拠点となっている、米国の調査研究機関アメリカン・トラディション・インスティテュート(ATI)は、温暖化について発言する米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙研究所のジェームズ・ハンセン所長に関する資料公開を請求。NASAがプライバシーを理由に拒否すると、6月に訴訟を起こした。
 
 バージニア州では、クチネリ司法長官が昨年、温暖化研究の権威マイケル・マン教授を標的に、研究費の獲得過程について調査に乗り出した。教授が2005年まで在籍したバージニア大に、数千点の電子メールや書類の提出を要請。「学問の自由」を理由に拒む大学とのにらみ合いが続く。
 
(2011年8月17日09時16分  読売新聞)
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 日本では、クライメートゲート事件の報道が意図的に封じられ、著名な研究者が裏で懐疑派の論文が科学誌に掲載されないように、編集者に圧力をかけていたことなどが報道されていません。

 また、IPCCの報告書を作成する立場の人が、自分たちの意見を補強する論文を仲間の科学者に書かせ、まだ科学誌に掲載されていないのに引用した手口なども明るみに出ています。

 近年、地球の平均気温が少し下がってきていたので、それを誤魔化す操作をしていた疑いがあるということも報道されていません。

 「温暖化研究の権威マイケル・マン教授」と記事にありますが、マン教授の「ホッケースティック曲線」が、過去の気候変動を意図的に隠蔽し、近年の温暖化だけを強調したインチキなグラフであることは有名です。
ホッケースティック曲線.jpg
 「地球温暖化に警鐘を鳴らす著名な気象学者らが、温暖化に懐疑的な勢力から嫌がらせや脅しを受けている。」と、記事にありますが、莫大な税金を使って研究している著名な気象学者が、データの誤魔化しをしていた疑惑が浮上しているのです。
 
 積極的に元データと処理方法を公開すれば、自分たちの疑惑を晴らすことができるはずです。それを拒んでいるのはなぜか。当然、疑惑は深まるばかりなのです。

 欧米では、こういう状況がある程度は報道されているようです。だから、司法長官まで調査に乗り出さざるを得ないのです。

 司法長官の調査を、「懐疑派の嫌がらせや脅し」として記事にするなんて… 讀賣新聞の記者は、ものを知らないにもほどがあると思いますが… 実際は、環境省に睨まれては困るので(温暖化防止キャンペーンの広告料が入らなくなる)、わざとこういう記事を書いているとしたら最悪です。

 日本のメディアは、広告媒体であって、報道機関ではないということがよく分かる事例だと思います。

 戦前、新聞が戦争に対して慎重な記事を書いたら、新聞の売り上げが落ちた。反対に、戦意高揚の記事を書いたら、新聞の売り上げが伸びた。各新聞社が、競って戦意高揚記事を書いて、戦争に反対するのは非国民だという状況を作ってしまったのが日本のメディアなのです。
 そのメディアが、今度は環境問題をネタに金儲けをしているのです。メディアが真実を伝えると考えていたら、太平洋戦争の二の舞を演じることになりかねません。

(by 心如)
 

地球温暖化スキャンダル−2009年秋クライメートゲート事件の激震

地球温暖化スキャンダル−2009年秋クライメートゲート事件の激震

  • 作者: スティーブン・モシャー
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2010/06/01
  • メディア: 単行本



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コメント 3

大将

新聞に限らず
日本人の良いところでもあり悪いところは
活字をそのまま頭から信じてしまうところ
活字で書いてあればすべてが正当化されてしまう所ですね
by 大将 (2011-08-18 08:03) 

shira

 日本人の悲劇は、日本の新聞は中国の新聞と似たかよったかの国民コントロール装置だということに無自覚だということでしょうかね。もちろん心如さんのように自覚的な人はいるのですけど、TVや新聞ではそういう人々は「いないこと」にされてしまって、無自覚な多数の人々はコントロールされっぱなしです。
by shira (2011-08-18 23:31) 

jack

新聞も記者会見での発表をそのまま伝えるだけ、たとえば原発の漏れた水は今海や地下に流れ出ているかとかを自分たちで問題提起をできなければ意味がない。東電のホームページはタダで見られるのだから。お金を払ってみる価値がない。
by jack (2011-08-19 18:33) 

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