原発の影響はどの程度なのか [原発]
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『表面水温カラー図』
【海水温のカラー水温図】
NOAAの海水温解析値と測量船等から通報された海水温を合成して
カラー水温図を描画しています。
暖色系は高水温、寒色系は低水温を表しています。
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『日々水温偏差図』
【海水温の平年値からの偏差図】
NOAAの海水温解析値と測量船等から通報された海水温を合成して
海水温平年値(30年平均)と比較してその差を描画しています。
暖色系は正偏差、寒色系は負偏差を表しています。
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海上保安庁の海面温度のデータですが、福島県沖と静岡県沖の海面温度が平年よりも低いのが読み取れます
福島第一、第二原発の運転が止まっているのと、浜岡原発の運転停止の影響がどの程度あるのか、あるいはないのか…
100万kwの原発は、熱効率が33%として、200万kwの排熱を海に捨て続けないと発電が出来ません。
200万×1000÷4.1855=4.778×10^8calという大きな熱量になります。
これは、取水口と排水口の温度差を7℃以下にしようとすれば、
4.778×10^8÷7÷10^6=68.25 ですから、
毎秒、約70tの冷却水を使わないと冷却できないことを意味します(毎秒、70tの海水を汲み上げるポンプというのも凄いなと思いますが…)
原発の排水口からは、一秒間に、約70tの温排水が放出されているのです。
海が広いので、この程度の排熱は問題にする必要がないと、原発推進(擁護)派の人は言います。
でも、皆さんも夏に海水浴に行かれたら経験すると思いますが、海面の温度がある程度暖かくても、少し潜ると海水の温度は急激に低下します。これは、海面の暖かい水と、数メートル下の冷たい水が、簡単には混ざらないことを意味しています。なぜそうなるのかは、理科の時間に習ったと思いますが、水の比重は4℃くらいが最大なので、冷たい水は下に行き、暖かい水は上にたまってしまうのです。だから、ガス釜のお風呂は、とくに冬場など、表面が手を入れられないくらい熱くても、底のほうは冷たいということがあるのです。表面が熱くなっても、よくかき混ぜたらぬるいということになるのはそのせいです。
広い海と、家庭のお風呂を一緒にするなと、原発推進(擁護)派の人が言いそうですが、暖かい水は表面にたまり、下の冷たい水とは簡単には混ざらないというのは事実だと思います。
100万kwの原発一基で、毎秒70tです。100万kw二基では、毎秒140tの温排水を出すことになります(一時間で、504,000t。一日で、12,096,000tです)。
この温排水が、原発周辺の海面温度に影響を及ぼさないというのは本当でしょうか?
国民の健康被害を招く放射性物質漏れのデータすら隠ぺいする政府と、それを擁護する御用学者たちです。
原発の排熱が、原発周辺の温暖化の原因の一つだと正直に言うはずがないと思うのは私だけでしょうか。
(by 心如)
【追記 2011.08.01】
二日後の、海面の水温偏差です。やはり、静岡県沖と福島県沖で、平年に比べて海面温度が低いようですが…
【参考リンク】
『原発は効率が悪い…!?』
海の声を聞く―原子力発電所・温排水の観測25年 (市民科学ブックス)
- 作者: 斉藤 武一
- 出版社/メーカー: 七つ森書館
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
健康被害が発覚するのに何年かかることやら( ̄~ ̄;)
by 吟遊詩人41 (2011-08-01 10:39)
水温と言い核廃棄物と言い百害あって一利しかない原発
事故のために想像出来ない害が始まった
いろいろな資料があるのですね
by jack (2011-08-01 20:41)
ここ数年では多少は改善されましたが
どうも海は物を捨てて問題ないと言う考えが日本人には有る気がします
しかも原発以外の発電所の排水もかなりの水温
それよりも高温で動く原発が問題ないとも納得はいきませんでしたが
やはり簡単には混ざることは無いんですね
by 大将 (2011-08-03 17:27)