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アトピーの原因は…!? [暮し]

http://natton.blog.so-net.ne.jp/2010-02-18 より、転載〕 
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 週刊朝日の2002年8月9日号 笠本進一記者による記事

 40年前にはほとんど問題にならなかったアレルギー過敏症の患者が、とりわけ若年層に激増していて、アトピー性皮膚炎などと診断される小学生は、いまや25~33%に及ぶ。
 アトピー性皮膚炎が多くなった原因としては、生活環境の激変が挙げられている。住環境の変化によるカビやダニ、車の排ガスの増加など、アレルギーを誘導する物質(抗原)に触れる機会が増加したことが大きな原因と考えられている。
 しかし、名古屋市立大学薬学部生物薬品化学講座の奥山治美教授は、こうした考え方がそもそも「古い」という。「アトピー性皮膚炎と同じようなメカニズムで起こるアレルギー疾患を考えると、抗原に触れる機会が増えたというだけで、アトピー性皮膚炎の異常な増加を説明するには無理があります。例えばコメを食べる量が減っているのに、コメアレルギーの患者は増えています。つまり、抗原との接触ではなく、何らかの理由で現代人はアレルギー過敏症になり、それがアトピー皮膚炎の急増につながっていると理解した方がよい」。
 その理由は、1950年代半ばから始まった食生活の激変である。55年には、脂質割合は約9%だったのが、最近では、25%に急増、その分、炭水化物が78%から60%に激減している。
 脂質は、バターやラードなどに多い動物性脂肪類、コーン脂などの多くの植物油に含まれるリノール酸系、魚油やシソ油に多いα‐リノレン酸系の三種類に分けることができる。
 日本人は、リノール酸摂取量が四十年間で2.5倍になっている。摂取した脂肪酸中の割合は世界一の25%にもなっている。
 マーガリン、ドレッシング、スナック菓子などを食べるようになり、鶏卵を毎日口にしているためと見られる。
 母乳中の脂肪酸のリノール酸の割合は米国なみの15%前後で、ヨーロッパの10%よりもかなり多い。粉ミルクにも15~20%のリノール酸が含まれており、どの赤ちゃんも「リノール酸漬け」状態。
 リノール酸は、その代謝過程で、アラキドン酸という物質が作られ、このアラキドン酸から複雑な化学反応を経て、炎症を長引かせたり、増強させる物質を作り出す。
 このようなリノール酸だが、その摂取の増加には、「動物性脂肪はコレステロール値を上げ、リノール酸はコレステロール値を下げ、心臓病を予防する」という考え方が70年代から広く行き渡り、「バターよりもマーガリン」が常識になった。
 91年に発行された日本医師会編集の「高脂血症診療のてびき」でも、「バター、ラード、牛脂をリノール酸の多いマーガリンや植物油に切り替える必要がある」としているが、奥山教授曰く「リノール酸に変えると、かえって心臓死が増えることが科学的に証明されている。リノール酸が善玉というのは間違いです」。
 しかも、魚を食べなくなったことが、リノール酸の過剰摂取の影響を増幅している。魚油のエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)にはリノール酸の働きを抑える作用があるからだ。
 「油脂をリノール酸の少ないバターに変えると、母乳中のリノール酸の割合はすぐに減って、一週間で10%を切ります」。
 このような研究成果を治療に取り入れて成果を上げているのが、下関市中央病院。食事内容は、主食がコメと小麦、副食は魚介類、豆類、副菜が緑黄色野菜、根菜、きのこ類、海藻類。
 リノール酸がアレルギー体質を作るという説は、ほぼ認められてきていて、9月に開催される脂質栄養学会では、「リノール酸のとりすぎに注意して、健康によい食習慣を確立するように」との提言を行う方向で動いている。
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 一時的に、身体に良いとされた「リノール酸」の摂り過ぎが、アレルギー体質を作るようです。

 うちの、長男もずっとアトピー性皮膚炎で苦しんでいます。最近は少し軽くなりましたが、たまに首から顔にかけて掻いています。一度、アレルギー体質になってしまうと、完治するのはなかなか難しいようです。

 今から子供を産んで育てる女性の方は、「リノール酸」の摂り過ぎに注意しましょう。

 バターよりもマーガリンのほうが身体に良いというのは間違っているようです。また、何でも食べ過ぎれば身体によくありません。いろんな物をバランスよく食べるのが一番のようです。

(by 心如)

赤ん坊.jpg
 


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